ガッツボーズ&ジ・エンドがいいのだ

a1. 『ファントマ/Ⅱ.ジューヴ警部対ファントマ』(ルイ・フィヤード) a2. 『ファントマ/Ⅲ.ファントマの逆襲』(ルイ・フィヤード) a3. 『ノロワ』(ジャック・リヴェット) a3. 『クローンウォーズ/S2』#15-17 a1. 最高!列車アクションから幕を開ける…

お前はナガサキ・モナム-ルを見たいか

a1. 『ファントマ/Ⅰ.ギロチンの陰で』(ルイ・フィヤード) a2. 『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』(ラドゥ・ジュデ) a3. 『クローン・ウォーズ/S2』#11-14 b1. 『オカルティズム 非理性のヨーロッパ』(大野英士) 傑作サイレント映画(シリ…

正真正銘のスター

a1. 『ドクトル・マブゼ第一部大賭博師』(フリッツ・ラング) a2. 『ドクトル・マブゼ第二部犯罪地獄』(フリッツ・ラング) a3. 『Ms.マーベル』第一話 a4. 『ピースメイカー』第六-八話(ジェームズ・ガン) 決めた。今日からはヨーロッパ製活劇映画(主…

マニエリスム的屍、フィロソフィカル・ゾンビ?

a1. 『セリーヌとジュリーは舟で行く』(ジャック・リヴェット) a2. 『赤い夜/影の男』(ジョルジュ・フランジュ) 明日はモンス・デジデリオの画集が届くはず。なんやかんや忙しいから週末まではお預けかな。土曜日に読み込もう。それから私の本棚の積ん…

カステロフィリア

b1. 『ピラネージ』(スザンナ・クラーク) 梅雨入りしましたね。濡れるのは嫌だけど、日中でものっぺりと明るいのは過ごしやすいです。ちょうど湿度の高い小説を読んでいて、思いがけず現実とフィクションが通じる。 b1. 幻想文学の価値とは、固定された考…

なんと牧歌的か

a1. 『ジュデックス』(ジョルジュ・フランジュ) a2. 『カモン、カモン』(マイク・ミルズ) a3. 『ニューオーダー』(ミシェル・フランコ) a1. 傑作。文句なし。 a2. 映画で見ていて、くどい、と思わされる描写の処理の仕方が鮮やか。たとえば近年ではメ…

デカい画面!

a1. 『トップガン:マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー) a2. 『壁にぶつかる頭』(ジョルジュ・フランジュ) a1. 今回はIMAXエキスポシティまで見に行く。いやあ~最高でしたね。座っていた席番号がF-16とニアミスなのも嬉しい。コシンスキー監督は…

言うは易く行うは難し、暴力の痕跡

a1. 『オフィサー・アンド・スパイ』(ロマン・ポランスキー) a2. 『フランティック』(ロマン・ポランスキー) b1. 『マーベル映画究極批評』(てらさわホーク) a1.、a2. ポランスキーの作品の見所は「暴力」にある。その暴力は、例えば個人の怒りによる…

ナナメナメナメ

a1. 『顔のない眼』(ジョルジュ・フランジュ) a2. 『ミスター・サルドニクス』(ウィリアム・キャッスル) b1. 『地獄の門』(モーリス・ルヴェル) アスタ・ニールセンの写真を見て、横に四つ並んだ胸元のほくろが大変セクシーでよろしい、とか思っていた…

世を憂う術すら知らない

a1. 『キラー・ジョー』(ウィリアム・フリードキン) a2. 『ガーディアン/森は泣いている』(ウィリアム・フリードキン) a3. 『ジェイド』(ウィリアム・フリードキン) a4. 『ハンテッド』(ウィリアム・フリードキン) 本日はフリードキンの作品をまと…

ヘラルド(先触れ)

a1. 『トップガン:マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー) a2. 『悪魔の往く街』(エドマンド・グールディング) b1. 『シルバーサーファー:ブラック』(ドニー・ケイツ/トラッド・ムーア) a1. これは傑作でしょう。コシンスキーの映画だとこうなっ…

怒ってる?笑ってる?

a1. 『乱気流/タービュランス』(ロバート・バトラー) a2. 『オビ=ワン・ケノービ』ep.1-2 a1. レイ・リオッタがお亡くなりに。『グッドフェローズ』でお馴染みのリオッタですが、デビュー作の『サムシングワイルド』も良いし、スタローンと共演した『コ…

悪魔を憐れむ詩

a1. 『ワンダビジョン』ep.4-9 a2. 『オンリー・ザ・ブレイブ』(ジョセフ・コシンスキー) MCUにおける「赤」にはどういった意味があるのか。「赤」から何を読み取れば良いのかが分からない。アイアンマンは赤色で、性格に難はあるが一応ヒーローである。し…

散歩は明治に始まったらしい

a1. 『死刑に至る病』(白石和彌) a2. 『麻雀放浪記』(白石和彌) a3. 『弾丸ラナリスク』(竹原潤太) a4. 『ワンダビジョン』ep.1-3 c1. 『Freak Out!』(The Mothers of Invasion) a1. MOVIX京都はほぼ満席。予告の段階で明らかになっている「立件され…

a1. 『ジャンヌダルク裁判』(ロベール・ブレッソン) a2. 『湖のランスロ』(ロベール・ブレッソン) a3. 『水の娘』(ジャン・ルノワール) a4. 『トップガン』(トニー・スコット) b1. 『異装のセクシュアリティ』(石井達朗) ラストが「エンディング然…

情報過小社会、アナロ自己満足

a1)『合衆国最後の日』(ロバート・アルドリッチ) b1)『墓場の少年 ノーボディオーエンズ』(ニール・ゲイマン) c1)『Self Destruction Blues』(ハノイロック) 小バエが集る部屋で、偶々読んでいた本に、マーナ・ラムというアメリカ人女性が演出した…

ジェームズガンとアルドルッチ?

a1)『飛べフェニックス』(ロバート・アルドルッチ) a2)『ピースメイカー』(1-5話)(ジェームズ・ガン他) c1)『Bangkok Shocks , Saigon Shakes』(ハノイロック) 何の脈絡もなく二本の映像を見る中で、ガンの『ザ・スーサイドスクワッド』を見た…

突破口!

a1)突破口!(ドン・シーゲル) b1)ハウス・オブ・M(ブライアン・マイケル・ベンディス) a1) ウォルターマッソーは『突破口!』の翌年に公開された『サブウェイパニック』を見てい以来、この人が出ている作品には触れないようにしていたのだが(あの変顔…

ああ、心臓抜きで生きれたら!ただそれはそれで…

ボリス・ヴィアン『心臓抜き』を読んだ。す、素晴らしい!良すぎる! これも例によってジャケ読み。イタロ・カルヴィーノかなんかの小説を読んだ時だったか、誰か文芸評論家がヒエロニムス・ボスの絵画と比較しながら『まっぷたつ子爵』?を評しており、そこ…

Tears in Rain / RIP Vangelis

『ブレードランナー』を再見。寝れない夜の睡眠導入剤。しかしいつも目が離せなくなり、結局ロイ・バティのあの台詞をもう一度聞きたいがために最後まで見切ってしまう。 www.youtube.com あの場面に働く「マジック」は何なのだろう。現場でルトガー・ハウア…

アンラッキーに語り継がれる

真面目に書こうと努めたところで、良文が書けるわけでも、アクセス数が増えるわけでもない。あくまでも日記だから、今後はもっとくだけた文章を書いていく。 『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』を見た。 こういう性器を象った映画ポスターてい…

意外や意外『シン・ウルトラマン』

『シン・ウルトラマン』(樋口真嗣 , 2022) 『シン・ウルトラマン』を普通のスクリーンで見てきた。 www.youtube.com 米津玄師のサムすぎるテーマ曲のせいで鑑賞欲が削がれてしまい、公開から五日も経過。重い腰を上げ見に行くと、意外や意外、面白い。たし…

蛸はいたずらがお好き『タコの心身問題』

OTHER MINDS-The Octopus, the Sea, and the Deep Origins of Consciousness (Peter Godfrey-Smith , 2018) ピーターゴドフリースミス『タコの心身問題』(みすず書房)を読みました。 ピーターゴドフリースミス『タコの心身問題』 久しぶりのジャケ読み。ア…

むくれ面のペキンパーによる嫌・病院映画『キラー・エリート』

The Killer Elite (Sam Peckinpah , 1975) たまには旧作のレビューでも、と思い立ち、昨日見た『キラー・エリート』について。 サム・ペキンパー『キラー・エリート』 傑作でした。私のペキンパー最高傑作は『バイオレントサタデー』だったのですが、こちら…

「スターシップ・トゥルーパーズ」の同腹『荘園の貴族たち』

Malmkrog (Cristi Puiu , 2020) クリスティ・プイユ『荘園の貴族たち』を見ました。 クリスティ・プイユ『荘園の貴族たち』 静謐な印象を与えるポスターをもつ本作が、ヴァーホーヴェン『スターシップ・トゥルーパーズ』の同腹である、といささか穿ったタイ…

左右の境界が融け合う思考実験『闇の左手』

The Left Hand Of Darkness (Ursula K. Le Guin , 1969 ) アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』を読んだ。 ル・グィン『闇の左手』 日本では、ル・グィンと短縮されて表記されることの多い作家なのだが、私はこの方の著作物を読むのが初めてで、もちろん名…

陳腐なる遭遇に抗して『ノー・シャーク』

No Shark (Cody Clarke , 2022) 久々に新作映画。こまめに新しい映画を見ていかないと途端に置いていかれてしまう。マイク・ミルズの新作も見ていないし、ラドゥ・ジュ-ドの新作も、来週辺りは『吸血鬼ラスヴァン』発売か。ああ忙し。 そんな中、今回見た映…

【書籍時評】『真似のできない女たち-21人の最低で最高の人生』

真似のできない女たちー21人の最低で最高の人生 (山崎まどか , 2022) 山崎まどか著『真似のできない女たちー21人の最低で最高の人生』を読みました。 山崎まどか『真似のできない女たち』 www.amazon.co.jp 著者が、影響を受けた、と表現するには少々自身…

【旧作映画評】『アル中女の肖像』『ラオコーンと息子たち』

Laocoon & Sons (75) , Bildnis einer Trinkerin (79) (Ulrike Ottinger) ゲーテインスティチュート東京で開催されていた「unrest 62-22」という企画中の「パパの映画への挑発 part1」と題されたプログラムにて、ウルリケオッティンガー監督の『ラオコーンと…

【映画時評】『ドクター・ストレンジ:マルチバースオブマッドネス』

Dr Strange in Multiverse of Madness (Sam Raimi , 2022) 『ドクター・ストレンジ:マルチバースオブマッドネス』を見ました。 www.youtube.com サムライミ『ドクターストレンジ:マルチバースオブマッドネス』 タイトルにStrangeとMadnessが同居していると…