たっぷり怪異

昨晩から続く強風にビビっていたが、舐めてました。今日は特に寒い日だった。

さて本日は早起き成功したので「ゴーストバスターズ」と「ヒルコ 妖怪ハンター」を見た。ちなみに「ヒルコ」はブライアン・ポーリンが自身のチャンネルで激賞していた。ポーリンはアジアン・ホラーが好きだそう、確かに「孔雀王」とか力強い。

That's some bad hat Harry : Peacock King (1988)

 

ゴーストバスターズ」は冒頭、図書館で小怪異が起こり、タイトルイン、そしてボロボロの研究所で実験をするビル・マーレイのシーンへとつながるオープニングシークエンス。ここは良いのだけど、ビルが実験と称して女にセクハラを働いている浅井隆みたいなキャラであるのが大いにマイナスポイント。アイヴァン・ライトマンはキャラクターの塩梅を全く分かっていない。勿体ない。ライトマンの興味は主に特撮だったり、VFXだったりに向いているのでしょう。たしかにアナログ特撮(マット・ペインティング)を活かした遠景などは良い出来。

こういうのいいよね。翌年公開の「スペースバンパイア」の光に酷似。

GHOSTBUSTERS (1984) Original matte paintings used in the film. We love you  more than cgi. | Ghostbusters, Matte painting, Ghostbusters 1984

パッションがあるわけでもないし、才能があるわけでもない、しかも嫌な性格の主人公がなんちゃってで世界を救う…それでは盛り上がらなくないか?アホな環境省の役人の決定のせいで事態が悪化する、など物語の定番は抑えているのだが、軸がブレブレで感動が伝わってこない。せっかく怪異はそれなりのクオリティがあるのに、もったいない。これはスピルバーグ映画も抱える問題だと思う。単に合わないだけ?

 

 

妖怪ハンター/ヒルコ」、リアクションが大仰でしんどいなあ、とか思ってたら、室田日出夫再登場辺りからグングン面白くなってくる。廊下の先にいるかと思わせて、実は天井に!白昼堂々首を掻っ切ろうとしてしまう主人公!からの逃走!逃走した先に日出夫!散弾銃を華麗に躱すヒルコ!段ボールから顔を出して許しを請う化け物!の流れは美しすぎやなあ。

またキャラクターの少なさが良いですね。無駄がない。室田日出男のポジションは重要です。