コロナ病床日記⑧ おわり

a1. ベルリン・アレクサンダー広場』第7話(R・W・ファスビンダー

a2. ベルリン・アレクサンダー広場』第8話(R・W・ファスビンダー

 

 

今日で病床日記はおしまいかな。

 

 

a1.

印象薄い回。ウド・キアが出ていたことに驚く。そういえば『第三世代』にも出演していたそうな。やくざな青年と知り合ったことで羽振りが良くなるフランツであったが、「真っ当に生きる」誓いはどこへやら。知らずして同じ会場内に居合わせるフランツとラインホルト。ラインホルトだけではなく、ブルーノも、メックもみなフランツに怯えている。それもそのはず、片腕失っても冗談を言えるような男は恐ろしい。やくざな青年の元へ行くには売春街を通り抜けねばならない。徐々にベルリンの土地勘が私にも養われてきた。

 

a2.

これも好きな回。ミーツェ(バーバラ・スコヴァ)は大好きなので、第8話以降は一気にさらに面白くなる。ミーツェ初登場から演出のギアも一段階上がる感じがたまらない。ミーツェがペットの鳥を買ってくると、まだ朝が早くフランツは寝ていたため、彼を起こさないように抜き足差し足、気を遣う彼女のカットとか忘れがたい。良すぎる。仕事をほっぽり出してしまうくらいに夢中になってしまうフランツの気持ちもよく分かります。ただ、一点だけ言わせてもらうなら、ハナ・シグラが出しゃばりすぎやな。第7話でもそうやったけど、彼女はあまりファスビンダー映画に似合う顔ではない。