教会の鐘が鳴ると血の雨が降る

a1. 『マブゼ博士の遺言』(フリッツ・ラング

a2. 『ファントマ/Ⅳ.ファントマファントマ』(ルイ・フィヤード)

a3. 『ファントマ/Ⅴ.ファントマの偽判事』(ルイ・フィヤード)

a4. 『クローンウォーズ/S2』#18-19

b1. 『ハムレット』(ウィリアム・シェイクスピア

 

 

仕事に疲れたOLのVログばかり見て、一日終了。おかずをダブルクオーテーション付きの“オカズ”と表記したり、サムネで胸を強調したり、といったテコ入れが鼻に付くが、その中にふと沁みるぼやきがあったりする。あと「お局様」とか、ビジネス用語の勉強になる。さて、明日からは研究に力入れよう。

 

 

a1.

やはり傑作。この切実さは迫ってくるものがある。マブゼは狂わないと終われないのだ。これは連続活劇そのものへの批評にもなっている。死ぬと終わるのではなく、狂わないと終われない。

a2.

まさかの「落とし穴」!一瞬、何が起こったのか理解が追いつかない点が優れている。映画ではこの、理解が追いつかない、てのは最も重要なことかもしれない。今作でははじめて(と言ってもいいでしょう)大衆の姿が大きくクローズアップされるも、『マブゼ』ほどの深刻さはまだない。しかし全員検挙されてしまうのが何とも酷。画面の奥行きを用いて、後景では忙しなく人を動かし、画面手前の人物の静を強調する演出は、画面を見つめているだけで否応なく感情が乗ってしまい、素晴らしい。壁から血が滲み出してくる場面も不気味で良い。

a3.

教会の鐘!これはシリーズベストの場面。鐘を鳴らすと血が上から降ってくる、というアイデアが何よりも素晴らしい。『ファントマ』はアイデア重視の設計であり、辻褄はさして重要ではない。ジューヴの計画など、全く以て意味不明なのだが、太ったおじさんがファントマを逃がす画が面白いので全く問題ない。その際、ジューヴは「してやったり!」顔を浮かべてチラリとカメラの方を見る。全シリーズ通してこういった、変装している人間による観客への目配せは見られる。いいなあ、こういうの。今これをメジャーでやってくれているのがMCU。顔見世だ、などと批判されがちだが、私はそういうのが好きなので、もっとやってくれ。

a4.

#18. ダグ種族(セブルバの種族で、クワイガンがマラステアでもポットレースをやっていると言っていたのはそのこと)が棲息するマラステア星では燃料が採れる。ユラーレンとトレンチ提督が戦ったマラステア・ナロウズの戦いの主戦場でもある。以前には分離主義側の兵器で、ドロイドには無傷の爆弾があったが、今回はその逆を使用。そのせいで、地底に潜むジロ・ビーストが目覚める。

#19. コルサントでジロが大暴れ!す、すごい面白かった。最後ジロが死んでいく時に流れる劇伴も、あまりスターウォーズらしくない音楽でした。徐々にパルパティーンジェダイとの溝が深まってきているように思える。

b1.