ひさびさ

昨日はゴアフェスに参加。鑑賞した映画は以下の4本。

・『ラバーズ・ラヴァ―』(福居ショウジン

・『ネイルズ』(アンドレイ・イスカノフ)

・『テイント 肉棒のしたたり』(ドリュー・ボルデック、ダン・ネルソン)

・『新ゾンビ』(オラフ・イッテンバッハ)

 

 

『ラバーズ・ラヴァ―』は監督自らによる生演奏付上映。キコ?がタクシーに乗って夜の東京を流し、研究所へと足を運ぶ下りでかかる劇伴が攻撃的でよろしい。石井岳龍的な荒々しいカメラワークはほとんどなく、フィックスで、構図もしっかり決めて撮られていることが意外でした。「機械がバグる」てのは物語の鉄板だと思います。「眼球固定!」はキマったなあ。眼球が手前のモニターに大写しにされており、瞳孔の開き具合とかではなく、どうやら眼球そのものの動きを見て正気かどうか判断しているぽいのですが、グルグル回る目玉は禍々しかった。奇しくも『マッドゴッド』的。もっとジャンル映画に発展する余地を感じ、そこはマイナス。川瀬さんが目覚めると目の前に太った女がいるカットは謎が多い。『クルージング』の黒人みたいな感じか?

まあ何せ、見れてよかった。

『ネイルズ』はトレパネーション(穿孔)ものと言えると思う。人体×釘といえばフィッシャーも連想したけど、性癖の話ではなくどうやらもっと政治的な話らしい。プーチンの悪口を言ったボスを射殺するヒットマン、というツカミが良かった。自分で脳みそに釘を打ち込むスタイルは画的にたるかったので勿体ない。後半では打ち込まれるカットアリ。『クリーン、シェーヴン』ぽいなとも思ったが、別に症状なわけでもないんだよな。政治的ゴア映画でした。退屈だが、意外と好きでした。

この2本目がゴアフェスの山場。

『テイント』は心ない映画の極みで、痛快この上ない。森の中を疾走する4人の女が次々と肉棒剝き出しの男らに酷い目に合わせれていく展開、最初の見せ場での編集があまりにも心なくて吹いた。しかも自分らで編集してるのかい。それからキャラクターが魅力的です。フィスト軍団も良かったなあ、あの訓練パートは一体何だったのだろうか…?ポンコツ主人公が成長していくドラマが軸にあるのも良い。いくら低予算でゴアに振った映画とはいえ、こういう基本は大事。ヘネンロッターがそうでしょう?

『哭悲』完全版でしょう、これは。少し『ザップ』味もあります。ギャグも豊富だし。文句なし。最高でした。

『新ゾンビ』、全くガタガタの映画だと思うけど、ゴアパートの余りの長さに途方に暮れつつ最後には涙する傑作ゴア。イッテンバッハのヘッドショットは痛快やなあ。

 

以上、おつかれさん。

 

 

そうだ、帰りの新幹線内でセス・ローゲン主演の『ネイバーズ』を見た。これが良い映画だった。子育て真っ盛りのラブラブ夫婦VSぱっぱらぱー大学生の隣人トラブル映画。ぱっぱらぱー大学生内でも温度感の違いがあったりするのがリアル。くだらないギャグも豊富で、飽きさせずに面白い。