ムムム

a1. 『PMC ザ・バンカー』(キム・ビョンウ)

a2. 『ラストシフト/最後の夜勤』(アンソニー・ディブラシ)

 

 

 

a1.

戦争映画のエンディングはやっぱり空。爆撃機が登場したりすれば締まった気がする。中国空軍の爆撃機が何だったのかは確認できず。米軍側が証拠隠滅に用いたのはB-21戦略爆撃機で、モニター越しにしかそのビジュアルを見れないのが残念でならない。基本的に指令室にいるハ・ジョンウと、モニターに映る、ボディカメラで撮られたバンカーで死闘を繰り広げるPMCメンバーたちという構図でドラマは進む。北朝鮮人医師を探し出す班も二班入れば、中国軍に足止めを食う班もいたりで、同時多発的に起こる出来事をわかりやすく処理しているのがうまい。

 

a2.

これはアイデアが光る秀作。そしてジャンプスケアがやや弱く、恐怖のヴァリエーションも少ないのでリメイク向きの映画でもあった。余りにも激しく揺れる電話機のカットはよく思いついたな、と感心。「プロメテウス」的な再現映像の処理も良かったが、よもやスクリーンに投影されるあの世が見れるとは。死んだ警官が良い味出していた。