オフ

a1. 『ジュラシック・パーク』(スティーブン・スピルバーグ

a2. 『ジュラシック・パークⅡ』(スティーブン・スピルバーグ

a3. 『ジュラシック・パークⅢ』(ジョー・ジョンストン

a4. 『ジュラシック・ワールド』(コリン・トレヴォロウ)

a5. 『ジュラシック・ワールド 炎の王国』(コリン・トレヴォロウ)

 

 

 

たまの研究オフ日にはこうやってシリーズものを一気見していきたい。『炎の王国』は初見でした。ただ、5つともかなり退屈であった。「火を噴く」くらいの嘘をついてもらわないと教材ビデオを見させられているようでしんどい。遺伝子工学が云々説かれたところで何がおもろいねん。とても安直な映画ばかりでかなり最悪。圧倒的悪役不足なのが駄作となった由縁であり、もっとまともなキャラクターを考えて絞り出さんかい。ドラマとしてもっとも引きがあるのは『パーク』なら当然ハモンドであり、製作側も勿論それは分かっているからアッテンボローをあてているわけだが、活かせていない。やるなら「趣味でしこしこと生成していた恐竜たちが逃げ出してしまい、街はパニック。その責任を問われた教授は後始末に追われ…」というプロットを際立たせて書かんかい。遊園地で囚われの身であった恐竜たちが隙を見て逃げ出し不可抗力で人が死ぬ…の何がおもろいねん。

 

 

 

a1.

ブラキオサウルス?登場の場面なんかはかなり古臭く退屈なのだが、Tレックスが登場する前の細かい演出の積み重ねは流石の面白さ。水面に映る「振動」と俳優の「リアクション」を同じカットに収めたい、という欲望が溢れまくっている。オープン前ということもあってか、パーク内の恐竜たちに過剰なサービス精神がないのも見やすい。子役にあまりにも託しすぎているところは相変わらず苦手。

a2.

シリーズの中では一番面白い。物語のドライブ感を着実に捉え得ているのは本作品だけではないだろうか。無論、物語がうねり出すのは「災厄が海を越えてやってくる」ところであり、ファーストショットから「海」を提示しているから、監督も勝負所をしっかりと分かっていたのでしょう。通俗に行き着いてしまったのだ。いかにも頭で発想されたキャラクターの動かし方が鼻につく前半に対して、後半になるにつれてうまくノせられる。麻酔銃を手にするまでの流れも見れる。

a3.

全体像を見せたいのか、見せたくないのかが終始曖昧。予算なくて大変だったんだろうなあ。

a4.

新旧レックスの直接対決にもハルクスマッシュくらいの勢いがあれば…

a5.

ラストにモササウルスがチラ見えするカットだけは超良かった。アレはスピルバーグもやりたかっただろうなあ。シーサーペントの写真とか大好きだろうし。あのカットはホントウに良かったので、ああいう処理の仕方は実にもったいない。